R8C/Tinyシリーズは,実行プログラムの書き込み回路が簡単にできる点が良いと思います.ここではR8C/Tiny15(サンハヤトのSR8C15CP)を例に,書き込み回路を準備して実行するまでの手順を説明します.
1.準備
まずはマイコン(サンハヤトのSR8C15CP)を入手し,実行プログラムの書き込み回路とマイコンを動かすための回路を準備する.
必要なソフトをダウンロードする.(HEW+定義ファイル+Flash Starter)
実行プログラムの作成には,HEWが必要である.最新バージョンのHEW(V4.04)はTiny15にもTiny29にも対応している.またマイコン毎に異なる定義ファイルが必要である.(C言語によるプログラミングの場合xx.h)(アセンブラによるプログラミングの場合xx.inc) またCOMポート(RS-232C)から簡単な回路を使って実行プログラムの書き込みを行う場合,フラッシュプログラマ( M16C Flash Starter M3A-0806)が必要である.
2.実行プログラムの作成(C言語によるプログラミングの場合)
HEWをインストールしたフォルダの下にあるinc30というフォルダを見つけ,sfr_r815.h(Tiny15の定義ファイル)を入れておく.
HEWを起動する.
新規プロジェクトワークスペースを作成する.
プロジェクトの種類:Application
CPUSeries:R8C/Tiny
CPUGroup:15
Releaseコンフィグレーションを選択する(HEWのウィンドウの上部ボックスでReleaseかDebugを選択できるようになっている)
Cのソースファイルを編集する
またsect30.incのファイルで下記のようにROM開始位置を0c000Hに修正する
;---------------------------------------------------------------
; Near ROM data area
;---------------------------------------------------------------
.section rom_NE,ROMDATA
.org 0c000H
rom_NE_top:
全てをビルドすると,作成したプロジェクトのReleaseフォルダの中に実行プログラムXX.motができる.
3.プログラムの書き込み
M16C Flash Starterをダウンロードし適当な場所に置いておく.
書き込み回路とcomポートを接続し,回路の電源を入れる.このとき書き込み回路は,ブートモードにする.(モードセレクタPIN8をGND側に接続しておく.)
M16C Flash Starter(FlashSta.exe)を実行し,
SelectProgram:InternalFlashMemory,
COMポートを選択する. Referをクリックしfile pathにはプロジェクトのreleaseフォルダ内のXX.motを選ぶ. IDの空欄にすべてffを入れる.MCU TypeはR8Cを選択する. E.P.Rをクリックすると消去,書き込みが自動的に行われる.
書き込み回路
4.マイコンの実行
回路にマイコンをつけて電源を入れれば,動くはず.実行回路は,RUNモードにする.(モードセレクタPIN8をVCC側に接続しておく.)
LEDを使った回路の例
ATMELのAT-Tiny26,ATmega,R8Cなどのワンチップマイコン,C言語,JAVAなどのプログラミング言語の入門のためのページです.サンプルプログラムを中心に紹介します.他にもLinixや数学ソフトなどの紹介も行います.
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マイコンと2進数
R8CTinyマイコンの最初の一歩(Cプログラミング)
R8C/TinyシリーズのリセットとIDコードチェック機能
R8CTinyでCOMポートの通信実験
CT-208でR8CTinyの実行(アセンブラ)
R8C/Tiny29(サンハヤトのMB-8C29)の評価
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